今流行の「パンケーキ」。昔から「ホットケーキ」ってあったけど何が違うんだろう?
「パンケーキはスクランブルエッグやベーコンと一緒に食べる食事系のもの。ホットケーキが蜂蜜やメープルシロップをかけた甘いもの」。もしくは、「ホットケーキは厚みがあって、パンケーキは薄いタイプ」。こんな風に考える人もいるだろう。
■違いはなんだろう?
パンケーキとはフライパンなどで焼いたケーキの総称。フランス語の「パケヌ」が英語のパンケーキにあたり、クレープ生地でクリームなどを巻いた甘いものから、前菜にもなる塩味系のものまで幅広い。
パンケーキのパンはフライパンのパン
小麦粉に卵・牛乳などを混ぜた生地をフライパンで焼いたものはパンケーキ。
つまりホットケーキもパンケーキに含まれる。
名前が違うだけで一緒のものなのか?
■だが、森永の見解は違う!
「諸説あるようですが」と前置きしつつ、「ホットケーキは小麦粉、卵、牛乳、砂糖などを混ぜて、フライパンなどで円形に焼いたもの。甘くて、厚みのあるものをホットケーキとしています」との回答だった。
【ホットケーキ】
小麦粉、卵、牛乳、砂糖などを混ぜて、フライパンで円形に焼いたもの。甘くて、厚みのあるもの
ちなみにパンケーキはというと、同社のミックス粉は「砂糖不使用で甘くなく、食事に合うような品質にしています」。
【パンケーキ】
ホットケーキと比べて甘味をおさえ、食事に合うような品質に
砂糖は使っておらず、水だけで作れるところも特徴
つまり、森永製菓では「ホットケーキは厚みのあるスイーツ系、パンケーキは食事系」という見解だ。
この見解はお店によってもバラバラで、厳格な違いはなさそうである。
■なるほど!じゃあ、なんでパンケーキは「ホットケーキ」と呼ばれるようになったの?
日本でも最初はパンケーキとして紹介されていた
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パンケーキミックスを初めて販売したメーカーの商品名が「ホットケーキミックスの素」だった
ホットケーキという言葉自体が、作り立てのパンケーキをみた日本人が「温かいケーキ」だからと勝手に名付けた
1923(大正12)年東京のデパートの食堂で、“ハットケーキ”の名で初めてメニューに登場(ホットがなまってこのような名称になった)。帽子(ハット)がハイカラの代名詞であったこともあり、一躍大評判となった
イメージ。
家庭用家庭用ホットケーキミックスが発売されたのは、1931(昭和6)年のホーム食品「ホットケーキの素」。
これは売れなかったのだが1957(昭和32)年、砂糖を加えたパンケーキの素がヒット。「森永ホットケーキの素」など各社が参入した
■ホットケーキは昔から子どもたちに大人気!
昭和40年代の子どもが一番喜ぶ現実的なおやつ、それはホットケーキだった。
デパートの食堂や喫茶店でしか食べられなかったホットケーキ。
ホットケーキを「自分で焼きたい」という子どもたちの希望にこたえて登場したのが、昭和44年の「ママレンジ」という玩具だ。
発売から1年で17万個も売り上げたヒット玩具。
■最後に気をつけたいこと・・
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