あまりのハマリ具合に、このアーティストの曲だと信じて疑わなかったあの曲が、実はカヴァーだったんです!といった曲をまとめてみました。原曲を聴いてみると、また違った発見がありますよ!
▼日産「エクストレイル」のCMでもお馴染み、ザ・クラッシュの名曲。
クラッシュのヴァージョンは1979年にシングルとしてリリース。オリジナル・アルバムには未収録ですが、ベスト盤等には必ずといっていい程収録されている有名曲です。日本では「日産エクストレイル」のCMに使用された事で知られていますね。
『ボビー・フラー・フォー』のカヴァーと言われる事が多いですが、実は1966年に発表されたこちらがオリジナル。
▼ご存じレッチリの「HIGHER GROUND」もカヴァー曲!
1989年リリースの4枚目のアルバム「母乳」に収録された曲です。ある意味ファンキーなサウンドは原曲に忠実?
▼クーラ・シェイカーもカヴァーしたディープ・パープルの初期名曲もカヴァー!
アメリカのカントリー系シンガー、ビリー・ジョー・ロイヤルによる1967年のヒット曲です。アメリカの作曲家、ジョー・サウスの作曲です。
▼エリック・クラプトンの名曲はボブ・マーリーのカヴァー!そう言われてみれば、テンポがレゲエっぽい?
ボブ・マーリーによるオリジナルは、クラプトン・ヴァージョンの前の年にリリースされたアルバム「バーニン」に収録されています。こちらも彼にとっての代表曲のひとつ。
▼ガンズ・アンド・ローゼズの、あの曲は映画『007』主題歌のカヴァー!しかもポール・マッカートニー作!
1991年にリリースされたアルバム『ユーズ・ユア・イリュージョンⅠ』に収録されています。ホーン・セクションを導入、ブラインド・メロンの故シャノン・フーンがコーラスで参加しています。邦題は「リヴ・アンド・レット・ダイ」そのまま。
1973年に『ポール・マッカートニー&ウィングス』名義でリリースされた曲で、映画『007 死ぬのは奴らだ』の主題歌でした。そのため、邦題も「007 死ぬのは奴らだ」になっています。全米最高2位。
▼全米1位に輝いたブリティッシュ・レゲエ・グループの大ヒット曲は、ロックの殿堂入りしている偉大なるアメリカン・シンガーのカヴァー!
1983年にリリースされたアルバム「レイバー・オブ・ラヴ」に収録、本国では1位、全米でもチャートを上昇、1988年にリバイバル・ヒットして全米1位に輝いています。そもそも、このアルバムはカヴァー・アルバムなのですが、独特のテンポによるユルいレゲエが受け、彼らの代表曲となっています。後にリリースした『好きにならずにいられない』のカヴァーもビッグ・ヒットとなっていますね。
ソングライターの殿堂、ロックの殿堂入りを果たしている、アメリカを代表するポピュラー・シンガー&ソングライター、ニール・ダイヤモンドの1968年発表の曲がオリジナル。
▼L.A.メタルを代表するバンドの、初のトップ20ヒットとなったアノ曲はカヴァーだった!
LAメタルの旗手、アメリカのバッド・ボーイズ・ハード・ロックを代表するバンド、モトリー・クルーが1985年にリリースして初の全米トップ20ヒットとなった曲で、彼らの代表曲の中のひとつ。
1970年代に活動したアメリカのロック・バンド「Brownsville Station」が1973年にヒットさせた曲がオリジナル。あまりヒットに恵まれなかったバンドで、全米トップ・テン入りしたのはこの曲だけだった。
▼大ヒットした『ハート』の後期の名曲は意外にもカヴァー曲だった。
アンとナンシーのウィルソン姉妹を中心としたアメリカン・ハード・ロック・バンド、ハートの後期を代表するヒット曲「アローン」。この時期で言えば、「ジーズ・ドリームス」と並んで、スローで味わい深い滅茶苦茶良い曲。全米1位となり、年間チャートでも2位にランクされるという大ヒットを記録!
ビリー・スタインバーグとトム・ケリーによるユニット「 I-Ten」が1983年に発表した曲がオリジナルだった!この曲はヒットには至りませんでしたが、それから4年後にハートが取り上げて大ヒットとなっています。
▼シンディ・ローパーの曲は渋いソングライターの作品が多い。
シンディ・ローパーのデビュー・アルバム「ハイスクールはダンステリア」に収録。流麗なキーボードのサウンドに乗せたスローでファンタジックな名曲。全米5位まで上昇した。実はデビュー・ヒット(細かく言えば2作目)「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン(当時の邦題は「ハイスクールはダンステリア」)」(オリジナルはRobert Hazard)と「マネー・チェンジズ・エヴリシング」(オリジナルはThe Brains)もカヴァー。こちらはカヴァーではありませんが、名曲「タイム・アフター・タイム」は、シンディとフーターズのロブ・ハイマンによる共作!
Funky Kings、Jules and the Polar Bearsで活躍しした後にソロに転じた通好みのシンガー・ソングライター、ジュールズ・シアーが1973年にリリースした初のソロ・アルバムに収録。彼はバングルス「IF SHE KNEW WHAT SHE WANTS」やティル・チューズデイ「(Believed You Were) Lucky」といった知る人ぞ知る名曲も提供している。
▼姉御ロックンローラーの代表格、ジョーン・ジェットの代表曲も実はカヴァー曲なのだ!
オリジナルは1974年にリリースされたイギリスのバンド、THE ARROWSによる楽曲。彼らはテレビ・シリーズが放送される程にアイドル的人気を誇ったバンド。実は、日本でウォッカコリンズのメンバーとして活動したアラン・メリルが、本国に戻って結成、人気を博したバンドでした。
▼ご存じ異形のアンドロイド、マリリン・マンソンは青春時代に全盛だったブリティッシュ・エレポップがお好き?
1995年リリースのカヴァーやリミックスを収録した企画アルバム「Smells Like Children」に収録されていた曲。このアルバムはオリジナル・アルバム扱いではありませんが、トレント・レズナーのプロデュース、エンジニアでスキニー・パピーのデイヴ・オグリビーが参加した充実の作品で、何と全米で100万枚以上を売り、プラチナ・アルバムとなっています。この曲の他にも、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」などのカヴァーを収録。
デイヴ・スチュワート、アニー・レノックスによる1980年代英国の男女デュオ、ユーリズミックスの1983年のシングル曲がオリジナル。冷やかなエレクトロニクス・サウンドと、アニーの中性的なルックスと非人間的でクールなヴォーカルが冴える名曲。全米1位を獲得。
▼やっぱりエレポップ好きが露呈したマンソン氏。しかも凄い好カヴァー。
マリリン・マンソンが1995年にリリースしたベスト・アルバム「Lest We Forget: The Best of」に特別収録されたカヴァー・ヴァージョン。原曲の独特のリズム感を活かしながら、マリリンの揺れる不気味ヴォーカルによる妖しくヘヴィな名カヴァー。
1970年代から活動するイギリスのエレポップの代表格、デペッシュ・モードが1990年にリリースしたアルバム「Violator」収録曲。シングルとしては大きなチャート・ヒットとはいかなかったが、ファンには高い人気を誇る曲。「ローリング・ストーン誌が選ぶ偉大な500曲」の368位にランクされている。
▼デヴィッド・ボウイとイギー・ポップの友情から生まれた曲が奇跡の大ヒット!セルフ・カヴァーとも言えますが...。
デヴィッド・ボウイが1983年に大ヒットさせたアルバム「レッツ・ダンス」に収録。元々は、彼の大親友であるイギー・ポップを支援するために、イギーの作品としてデヴィッドが共作した曲のセルフ・カヴァー?全米トップ・テン入りするヒット。
当時薬物依存で破滅寸前だったイギーを救済すべく、親友デヴィッド・ボウイが彼をベルリンに連れていき、印税の半分を彼に渡すために書いたといわれる、デヴィッドの熱い友情が形になった曲。1977年にイギーのソロ・アルバム「イディオット」に収録されたが、ヒットには至らなかった。
▼ジョージ・ハリスンのポップな皆んなが知ってる大ヒット曲は、意外にもカヴァー曲だった!
元ビートルズのジョージ・ハリスンが1987年にリリースしたアルバム「クラウド・ナイン」に収録された。このアルバムはELOのジェフ・リンがプロデュースを担当して全米1位を記録、シングルも全米1位となっており、ハリスンにとって最後のソロ名義のアメリカでもナンバー・ワン・ヒットとなった。オリジナルを大胆なアレンジで再構築している。
ルディ・クラークが作曲、1962年にR&Bシンガーのジェイムス・レイがレコーディングした楽曲がオリジナル。
▼ホイットニー・ヒューストンの映画『ボディガード』主題歌はカントリー歌手のカヴァー。
故ホイットニー・ヒューストンが主演も務めた映画「ボディガード」の主題歌として記録的なヒットなった。
▼ディズニー・アニメ『アラジン』主題歌は、ちょっと複雑だけどやっぱカヴァー曲と言うのかな。
ディズニーアニメ映画「アラジン」の主題歌として1992年に全米1位に輝いた大ヒット曲。劇中のオリジナルは本編の歌唱担当のふたりが歌っており、この曲はシングル用にピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルにより歌われた。
ディズニー作品「美女と野獣」の楽曲も手掛けたアラン・メンケンが作曲した楽曲で、映画のオリジナル版の歌唱は本編のアラジンの歌唱担当のブラッド・ケインとジャスミンの歌唱担当のリア・サロンガによるデュエット。コレがオリジナルと言うことになる。
▼ラジカルなアイルランド出身のシンガーの最大のヒットは、天才プリンスの作による曲のカヴァー!
アイルランド出身の女性シンガー、シンニード・オコナーによる1990年のセカンド・アルバム「蒼い囁き」からシングル・カットされた曲。静謐なアレンジと壮大なヴォーカルによるドラマティックな楽曲になっており、世界中でヒットした。
プリンス主宰の『ペイズリー・パーク』からデビューしたファンク・デュオ、ザ・ファミリーのためにプリンスが書き下ろした曲がオリジナル。1985年にリリースされた。
▼日本ではゴリエが大ヒットさせた「ミッキー」の原曲...と言われている曲も実はカヴァー?
アメリカのポップ・シンガー、ソングライター、ダンサー、女優としても活躍した女性アーティスト、トニー・バジルが1982年に放ったポップ・ヒット。全米1位を記録しています。
曲名は異なりますが、同じ曲。 Mike ChapmanとNicky Chinnの共作による楽曲。イギリスのポップ・グループ、Raceyが1979年に放ったヒット曲がオリジナル。
▼マライア・キャリーの名バラードは、ニルソンのカヴァーと紹介されていますが、ニルソンの作ではありません。
ご存じマライア・キャリーによる1994年の大ヒット曲。ニルソンのカヴァーと言われているが...。
1971年にリリースされたハリー・ニルソンの楽曲が有名ですが、こちらも実はカヴァー曲。ニルソン自身はこの曲がビートルズの曲だと勘違いしていたらしい。英米で1位となる大ヒット、ソングライターとして著名な彼ですが、皮肉にも一番有名な曲がカヴァーだった。
ビートルズの弟分的存在だったアップル・レコードに在籍したイギリスのロック・バンド、バッドフィンガーがオリジナル。ニルソンがカヴァーする1年前の1970年のアルバム「ノー・ダイス」に収録された。ピート・ハムとトム・エヴァンズの共作。
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