流行りのタイダイ柄からオルテガ柄、ボタニカル柄、伝統あるペイズリー柄や各種チェック柄など、わかりやすく由来などをまとめました。
ノルディックは「北欧の」「北欧風の」という意味
雪、雪の結晶、トナカイなどの絵柄を用いた北欧の伝統的な柄
いかにも冬!!なデザイン。
トナカイの模様が可愛い‼︎
松かさ(松ぼっくり)や菩提樹、糸杉、マンゴー、ざくろなどを模したと言われ、日本では勾玉模様とも呼ばれます。
ペルシャが起源とも言われます。
(ペルシャはイランの古名)
この柄はインドで発展し、
カシミール地方でこの柄の織物が伝統的に作られていたことから、カシミール文様とも呼ばれます。
写真はカシミールの織物に見られるペイズリー 模様。
19世紀にインドがイギリスの植民地となると、
スコットランドのペイズリーという町でこの模様のカシミアショールが大量生産されるようになります。
「ペイズリー 柄」という名前はそれに由来します。
インドでは一般的に「マンゴー」と呼ばれるそうです。
起源については諸説あるようですが、
西アジアに古くから伝承される「生命の樹」をモチーフにしているという説もあるようです。
スカーフ、ネクタイ、ドレスまで幅広く使われる柄です。
絞り染め模様。
Tie(縛る)Dye(染める)からタイダイと言われる。
鮮やかな色彩のものも多く、夏やビーチ、お祭りなどのイメージにぴったりの柄
広義では(サモア周辺に限らず)民族的なデザインをトライバル柄と呼んだりするようです。
トライバル模様のタトゥーデザイン
ボタニカルは「植物の」「植物学の」という意味
花柄とは違い、葉の分量が多いデザインやトロピカルなデザインのものが多く、
ワイルドで植物園のような癒し効果と華やかさも兼ね備えています。
こちらは壁紙などインテリアに用いられることが多い柄です。
イスラムの織物「ダマスク織」に見られる、植物や花をパターン化した連続模様のこと。
シリアの首都ダマスカスが名前の由来です。(世界的な古都で、なんと紀元前3000年頃から存在したと言われる都市です。)
ダマスク織は紋織物(模様を織り込む織物)の一つで、複雑な模様を織り込む技術は元々は中国から伝わったそうです。
ダマスカスは12世紀頃この織物の主産地であり、そこからヨーロッパ各地へと広がったため、その名で呼ばれるようになったのだとか。
日本では緞子(どんす)と呼ばれ、室町時代に中国から伝わりました。
ヨーロッパではインテリアの定番模様であり、ファッションへの影響も強いんだとか。
アメリカ・ニューメキシコ州のスペイン系開拓民であったオルテガ一族が後世に伝えてきた手織物に見られる柄。
ひし形の幾何学的な模様が特徴的です。
ネイティブアメリカンのナバホ族の影響を受けながら、オルテガ一族が観光土産用として売り出した織物に由来。
子孫が今もニューメキシコ州のチマヨ村で営む手織物のお店「Ortega’s Weaving Shop」では、手織りのウール100%の製品が作り続けられており、
アメリカ南西部を代表する伝統工芸として、世界的に高く評価されています。
チマヨ柄とも呼ばれます。(ニューメキシコ州チマヨ村から)
ネイティブは直訳すると「その土地の人。原住の人々。」
おもに「ネイティブアメリカン風の」もの、民族風デザインのものがこう呼ばれるようです。
先に紹介したオルテガ柄はアメリカ・ニューメキシコ独特の柄を指すようですが、ネイティブ柄でもあると言えますね。
トライバル模様もネイティブ柄の一つと言えるかもしれません。
ちなみにペンドルトンはアメリカのブランドの名前です。
正確にはロンドンのリバティ社製のオリジナルプリントのことを指します。
カラフルな小花模様が定番です。
今ではリバティ社製のものでなくても、こういった小花模様の事をリバティと呼んだりするようです。
イギリスらしい雰囲気の柄という感じもしますが、実は日本と無関係ではありません。
1862年のロンドン万博で、イギリス人のアーサー・ラセンビィ・リバティ氏は東洋の美術に魅了されます。
その後、1875年にはリバティ商会を設立。インドや中国,日本から輸入した絹,カシミア,東洋風雑貨,服を販売しました。
また、いち早くイギリスでの東洋風ファブリックの生産に着手します。
それがリバティプリントの始まりです。
1889年には夫人とともに3ヶ月日本に滞在。
リバティのオリジナルプリントは43,000種。現在もシーズンごとに100種類にも及ぶ新作が発表されています。
種類が多い!チェック柄
地色が白(または白に近い色)で、格子の色がもう1色。2色で構成されます。
スコットランド発祥。
種族や階級が区別できるようになっていたという。
文字を持たなかったその地域で色使いや組み合わせが重要な意味を持っていたといわれている。
同じタータンチェックでも色使いで全く違う印象になります。
別名プリンス オブ ウェールズ・チェックとも呼ばれ、
スーツなどの定番の柄となっていますね。
千鳥格子など、数種類のチェック模様が組み合わされて作られています。
ひし形と細いラインを組み合わせた格子。
スコットランド西部の地名が語源。
窓の格子のような単色使いの格子柄
ひし形を並べたような模様。
ハーリキンとは「道化役者」の意味。
その他
幻覚症状で見るような柄。
「サイケデリック」は、1960年代後半に流行した音楽やアートのムーブメントの事。
レトロ・ファッションにもぴったり。
ギャラクシー柄、宇宙柄とも。
宇宙や銀河系などをイメージした柄。近未来的ですね。
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